Archive for the ‘業務日誌’ Category

無料相談について

2020-09-08

現在、兵庫県司法書士会では、無料相談を電話にて毎週火曜日・金曜日、午後1時から4時までの3時間行っています。(この社会情勢のため当面は電話にて開催)

私もこの電話相談に相談員として何度か参加しています。

先日も担当が回ってきたので、業務にあたっていました。

毎回、実に様々な相談がありますが、やはり「相続登記」「相続放棄」など相続に関する相談がいつも多いように感じます。

詳しい相談内容については、当然ここでは言うことができませんが、相続登記の必要書類を聞かれたり、単に司法書士を紹介してほしいというものが多いです。

司法書士の紹介であれば、問題なく速やかに対応ができるのですが、必要書類を聞かれたり、解決策を聞かれたときはそうはいきません。

状況の聞き取り、現在取得済みの書類の確認、法定相続人の確認等、電話で全てを聞き取っていくのはかなりの時間がかかります。

相談時間が無制限であれば、ゆっくりと丁寧に聞き取ればいいのですが、この相談会は原則20分と決まっており、余裕がありません。

週二回、一回3時間の開催であるため、他の相談者も多数いらっしゃるので仕方がありません。(実際、電話を切ればすぐに次がかかってくる状況です。)

そこで、もし今後このような無料相談を利用しようとしている方へ、アドバイスをしようと思います。

現在、兵庫県司法書士会に限らず、多くの相談会は電話などの非対面での形になっているはずのなので、そういったところを利用する方もご参考になさってください。

非対面式での相談でにおいて、一番時間がかかってしまうのはやはり聞き取りです。

対面式であれば、戸籍を一緒に見ながら話をすることができますが、電話では、相談者の方が発する言葉がすべての情報となります。

よって、相談員が欲しい情報を紙に書き起こしておくことでスムーズに情報を伝達することができます。

例えば、相続登記の場合、相談員が欲しい情報は以下の通りです。

1、誰がいつ亡くなったか(相談者との関係及び死亡日)

2、相続人は誰か(子供は居たか、両親は存命か等)

3、遺言書はあるか

4、遺産分割はまとまっているか

5、対象物件はどこか

大体、この程度の情報を伝えると、必要書類などのアドバイスは適切にしてくれるはずです。

スムーズに情報を伝えることができれば、この20分という時間でも十分に満足いく答えが得られるはずです。

また、このような公の相談会でなくとも、無料相談を行っている事務所は意外と多くあります。

実際、私の事務所でも無料相談を行っており、特に制限時間は設けておりません。

このご時世ですが、ご要望があればご自宅等にも無料で伺いますので、そもそもどう相談していいか分からないという方は、是非ご連絡くださいませ。

 

まだ過払い金はあるのか。

2020-09-03

神戸債務整理業務を行っておりますが、やはり過払い金が発生するケースはかなり少なくなっています。

このHPの記事でも説明しているように、過払い金が発生している取引は少なくとも2010年以前に取引を行っていた方でなければ発生しません。

また、この過払金には時効があり、完済から10年で時効消滅してしまいます。

つまり、2010年以前に取引があり、かつ、完済している場合は2010年9月以降の完済でなければいけません。

このケースは現在かなり少なく、私も過払い金の返還訴訟を行うことが少なくなっています。

しかし、この度、運よく過払い金が発生しているお客様がいらっしゃいましたので、手続きを進めておりました。

受任は6月の終わりでしたが、この社会情勢ということもあり、業者からの履歴開示・裁判所の期日設定、全ての工程がいつもよりかなり遅くなっていました。

ようやく9月になり、第一回目の期日があったので、明石簡易裁判所へ行ってきました。

そこで、久しぶりの過払金返還請求ということもあり、自分の備忘録も兼ねて、過払い金返還の流れをご説明したいと思います。

この先の過払い金返還請求は必ず時効との闘いなので、もしご自身でしたいという方がおられれば、参考になさってください。

 

過払い金の請求にあたって第一のステップは、「そもそも過払い金が発生しているのか」を調査することから始まります。

私たち専門家が受任する場合は、「受任通知」を発送する必要があるため、受任通知の書類と合わせて取引履歴の開示を求めます。

もし、ご自身で手続きを行う場合は、業者に連絡し、「取引履歴を開示してください」と言えば開示してくれるはずです。

注意点としては、もし債務が残っている時点で履歴を取り寄せた場合には、以降の支払いが債務者にとって不利に働くこと。昔の履歴が開示されない場合があること。

このような場合は、速やかに専門家への依頼をお勧めします。

 

履歴が開示されるまでには少し時間がかかります。1か月ぐらいはかかるので、時効ギリギリの場合は専門家に依頼する方が無難でしょう。

開示された履歴を、法定利息内で計算をし直す「引き直し計算」が次の工程となります。

この時点で過払い金が発生していた場合に初め、て返還訴訟の工程へと進みます。

この時点での注意点は、「取引期間内に、完済をしていた期間がある」「返済を遅れたことがある」場合です。こういった場合、業者は過払い金の返還額を少なくしようと強気で交渉してきます。

よって、このようなケースでも専門家への依頼をした方が、返還額が大きくなる可能性が高いです。

 

そして、いよいよ返還請求を行いますが、提訴するかしないかで二つに分かれます。

全ての業者とは言えませんが、一般的には、提訴した方が返還額が多くなります。(今回受任したケースでも迷わず提訴しました。)

提訴しない場合は、こちらから業者へ連絡し、FAXや電話等で返還額を交渉していきます。

専門家が介入する場合は、金額はこちら主導で進んでいきますが、個人の方が行う場合は、業者主導になってしまいます。

ご自身でなさる場合は、強気での交渉を心がけてください。

専門家に依頼すると当然報酬が発生しますが、返還される金額は専門家に依頼した方が多くなりやすいため、お手元に残るお金は専門家に依頼した方がむしろ高くなることも多くあります。

 

そして、多くの場合では、提訴しても裁判が最後まで進むことはなく、和解が成立します。あくまで提訴するのは交渉を有利に進めるためなのです。

提訴した場合、裁判所へ出頭する必要はありますが、相手方が来ないことも多く、次回期日の調整を行う程度です。

ご自身で請求を行う場合でも、提訴というカードを取ることをお勧めいたします。

 

過払い金について知りたい、借金が多くて辛い、こういった方は是非一度ご連絡ください。

後見人届出でひと悶着。

2020-07-15

本日は朝から被後見人の方がお持ちの金融機関に出向いて、後見人の届け出をまとめて行いました。

成年後見の制度はかなり普及してきたように思いますが、まだまだ金融機関ごとの足並みが揃っていないなと感じました。

例えば、本日最初に伺った都市銀行では、後見人の届出及び届出印の登録、通帳の再発行についてはその場で行うことができましたが、キャッシュカードの受取については後日ということでした。

郵送での受け取りが可能かを聞いたのですが、不可能とのこと。このご時世に何度も支店に出向かないといけない手続きは正直どうなのかなと思いましたが、必要書類についてはある程度想像通りでした。具体的には、届出印、後見登記事項証明書、身分証。記入しないといけない書類はいくつかありましたが、手続きのスピードとしてもスムーズでした。

二つ目はゆうちょ銀行。口座を作成した支店でなくても手続きできるのは大きなメリットですが、手続きの時間は非常に長かったです。2時間程度。必要書類は都市銀行と同じものでした。

三つ目は信用金庫。手続きの時間は早かったのですが、とにかく記入する書類が多く、これは一般の方なら負担になるだろうなと感じました。

また、信用金庫が他と大きく違ったのは、後見人の印鑑証明が必要だったことと、一部本人の署名を求められたことです。(今回は保佐類型だったため。)

後見登記事項証明書と免許証等の身分証があれば正直印鑑証明は必要ないのではないかと感じましたが、渋々納得しました。

しかし、本人の署名を署名を求められたことには納得がいきませんでした。行員さんの話によれば、保佐類型であれば署名が可能ではないかということでしたが、そもそも論点が違うように感じます。

保佐人が単独でできる制度でなければ、同意権・代理権を与えた意味がありません。(今回はもちろん金融機関への手続きについて代理権があります)

また、このような対応が続くのであれば、後見申立時に無理やり後見類型にしようとする事案がいつまで経っても減らないように思います。

保佐類型・補助類型が増えていけば、被後見人等の残存能力をできる限り活用することができます。

本人の残存能力を活用し、できる限り本人ができることをさせようとしているご家族・お医者様・施設の方々の努力に応えるためにも、こういった対応は早急になくなればいいなと強く思います。

(私の場合は、担当してくださった方が非常に良い方で、本人のご署名が不可能であることを理解していただけたため、署名は私のものだけでいいということに決着しました。)

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