お盆休みに忙しくなる職業の方もおられるでしょう。
お寺関係の方、お花屋さん、聞く話によると金融機関の窓口担当の方、旅行関係の方等々。
この暑い時期にお忙しい方には頭が下がる思いです。
一方、私たち司法書士は、一年で最も暇な時期ではないでしょうか。
不動産関係のお仕事も落ち着きますし、親族が集まってくるこの時期にわざわざ債務整理を依頼するという方も少ないように思います。
ただ、今年に限って言うと、予想外に慌ただしく業務をすることになりそうです。
その理由は、成年後見業務に力を入れているからです。
成年後見については何度かお話をしていますが、要は、「認知症・高齢者の方々の財産管理をサポートする」業務のことを言います。
この成年後見業務。親族が集まる場面で依頼をするかが決まるということが多くあるのです。
例えば、高齢のお父様の財産管理を奥様がしている場合を考えてみましょう。
夫婦の場合、年齢にそこまで差がないことが多いので、旦那様に財産管理面でサポートが必要な場合、遠からず奥様にも必要。ということがよくあるのです。
しかし、親族など、財産管理においては第三者という立場の方がいなければ、奥様の財産管理が危ういということに気づきません。
通常、そのようなパターンでは、ケアマネージャーさんであったり、地域連携の相談員さんなどがサポートをしてくれるのですが、夫婦健在という方にはこのような関係性の人はまだいないということがあり得るのです。
そうなると、アドバイスをしてくれるのが親族だけということになるのです。
そして親族が集まる場面と言えば、正月・お盆等々ということに繋がり、僕のような司法書士へ声がかかるということに繋がるのです。
実際、このお盆の期間、施設や病院への連絡をしなければなりません。
そして、このお盆の時期に、成年後見業務を依頼することは大正解です。
理由はいくつかありますが、まず、「親族の同意の上で成年後見業務を依頼できる」ということが挙げられます。
成年後見業務は、人の財産を代わりに管理します。
場合によっては、両親の財産を突然見ず知らずの司法書士に管理されることになり、よく思わない親族さんは少なからずおられるのです。
また、「身上監護面での情報を集めやすい」という点もメリットです。
これまでの本人さんの病歴・生活面での情報を親族さんと共有することで、より本人さんに合ったサポートを司法書士として行えるのです。
最後は、「財産管理の方針を共有できる」という点も大きいです。
財産としての持ち家を将来的に処分するのか、残った財産はどのように承継させていくのか等々、より長期的に財産の行く道を考えることがこのお盆というタイミングなのです。
もし成年後見等に興味がある方は、当事務所までご連絡ください。
お盆中でもできる限りご対応いたします。