不動産決済の業務は、まだまだ司法書士のメイン業務となっています。
銀行等の金融機関、時には不動産会社、また時には当事者のご自宅にて司法書士が書類と意思確認をすることで、確実に所有権を移転させていく業務のことです。
現在、司法書士の世界では、この決済業務、実際に現場に行くことが求められています。
そうなると当然、人手が足りないという状況が発生します。
そんな時には、他の司法書士にお願いして代わりに行ってもらうほかありません。(資格を持たない補助者等が代わりに行くことは違反なので。。。)
この決済業務、厄介なのは「日が重なりやすい」ことです。
不動産購入・売却は基本的には一生に何度もあることではありません。
そうなると、特に購入される方は俗にいう「良い日」に決済をすることを希望されます。
大安・友引などにどうしても決済が重なってしまうのです。
さらに言うと、不動産会社の多くは水曜日が休みです。火曜日がお休みのところも多いです。
さらにさらに、家賃等々の兼ね合いであったり、会社のノルマがある関係でどうしても月内に終わらせたいという絡みもあり、月末に重なることも多いです。
それらを総合すると、「月末の火水以外の大安・友引」ここまで重なる日は限定されます。
さらに、時間についても午前中に基本的には集中します。
こうなると、人手が足りないのも納得ですね。
では、この状況はどうしようもないのかというと、時代と共に変化していくと思います。
例えば、表題にも挙げている5Gなどの情報通信技術の進歩です。
この技術が進歩していけば、実際に現場に行くことが必須ではなくなるかもしれません。
もしそうなれば、それこそ分刻みでの決済ができるようになり、一人の司法書士が何件もの決済現場を管理することが可能になるかもしれません。
これは司法書士業界にとっては革命となるでしょう。
ただ、逆に言うと、決済業務が一部の事務所により独占されることも想定されます。
どの業界でもそうですが、業務が独占されると、費用面がフェアでなくなったり、当事者の立場が弱くなったりと色々不都合が出てきます。
情報通信技術の進歩と共に、皆さんが自由に司法書士を選択できる世界になっていけばいいなと思います。
この5Gが整備されてくると、そもそも不動産会社を挟まなくとも取引ができるようになるかもしれません。
そうなると、手続きを行う司法書士もネットで探して、、、となるかもしれません。
是非そんな素晴らしい時代が一日でも早く来てほしいですね。
このコラムを通して、少しでも皆さまの抱えるお悩みの解決の糸口が見つかれば幸いです。
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