債務整理を依頼する司法書士を選ぶ際、お客様が検討するポイントはいくつかあります。
例えば以下のようなポイント。
・費用
・ホームページ内の情報量
・対応地域
・対応時間
・連絡手段(電話、メール)
等々、こういった要素を検討し、依頼する司法書士を決定するかと思います。
しかし、いざ債務整理を依頼した後、「どこまでその司法書士に頼ることができるのか」については中々依頼前には判断することができません。
そんな時、注目していただきたいポイントがあります。
それは、「その司法書士が成年後見業務を行っているか」ということです。
成年後見業務とは、主に認知症などの理由で自分で財産管理をすることができなくなった方の財産管理や、施設の選定などにより身上監護を行う業務のことです。
この成年後見業務は、財産管理業務である以上、財産がたくさんある人ではないと利用できないかと言うと、実はそうではありません。
生活保護の方や、多くの借金を抱えている方であってもこの制度を利用することができます。
実際、私もこういった財産状況の方の後見人にもなっております。
では、なぜこの成年後見業務を行っていることが、債務整理を依頼する事務所を選ぶ際のポイントになるかをご説明します。
その理由は、成年後見業務を行っている司法書士であれば、各種福祉の制度を把握していたり、他業種の専門家と連携が強いことが多いからです。
これは、債務整理を行う中でも大切なことです。
例えば、債務整理だけを行っている事務所であれば、目の前の債務を減らす、返せるようにすることだけを考えます。
しかし、本来、債務整理業務とは、「債務者の生活再建」をサポートする業務です。
今目の前にある債務を解決するのと同時に、例えば低所得者であれば生活保護を勧めたり、高齢者の方であれば各種施設選定のお手伝いをすることも可能です。
より踏み込んだ形で生活再建をサポートできる司法書士、それが成年後見業務を行っている司法書士なのです。
と、ここまで成年後見業務を行っている司法書士に債務整理を依頼することのメリットをお話してきました。
しかし、実はこの二つの業務を同時に行っている司法書士はそれほど多くはありません。
特に、債務整理を行っている司法書士事務所は、債務整理に特化していることが多いからです。
その理由は、債務整理業務というのは、他の業務に比べて交渉での解決が主となるため、ただ本を読んで勉強しただけでは中々参入が難しいからです。
そのため、債務整理を行っている司法書士の多くは、債務整理に力を入れている事務所で修業をするのです。
そして、修業の後、債務整理に力を入れて開業すると、わざわざ成年後見業務を行う必要がない。
という流れによくなるのです。
つまり、この2つの業務をどちらも行っている事務所というのは、債務整理を依頼する事務所を選ぶ際に強い要素となるのです。
是非、これから債務整理を依頼する方は、このポイントに注目して依頼先を選んでみてください。
神戸市内にお住いの方はもちろん、対応地域に挙げている地域外の方であってもできる限りご対応いたします。
また、営業時間以外であっても連絡は取れるようにしておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。