司法書士は、不動産決済の業務を多く行っています。
最近では、相続した不動産を売却する案件を多く扱っており、そういった不動産は価格帯的にも低いことが多く、買主さんも現金で購入される方も多いです。
ただ、基本的には不動産は大きな金額で、現金一括で購入できる方はごくごく限られています。
仮に現金で購入できたとしても、各種減税であったり現金を置いておきたいという希望により金融機関から借入を行い、不動産を購入するという方が圧倒的に多いです。
そこで気になるのは時より耳にする「システム障害」に関するニュースです。
みずほ銀行のシステムトラブルのニュースを耳にするたびに、「もし自分が決済している時ならどうなっていただろう」と不安になります。
ATMが停止程度であれば、僕たちにはそこまで影響はないかもしれません。
不動産決済の金額なので、ATMで扱える金額ではないので。
ただ、今年の8月末ごろにあった窓口取引が停止の不具合はとても耐えられません。
通常、不動産決済業務は1件あたり1時間〜1時間30分程度を見込んで予定を立てています。
窓口での不具合が発生すると、何時間かかるか予想もつきません。
また、不動産決済は日が偏る業務です。
今だに大安吉日などの所謂「良い日」に業務が偏るのです。
そうなると、システムトラブルはまさに死活問題です。
みずほは怖い、何となくこんな印象を受けていましたが、「金融庁がみずほ銀行のシステム管理」というニュースを目にしました。
みずほ銀行のシステムトラブルの大きな原因は、「MINORI」というシステム構築の際に、前身の第一勧銀であったり取引があった複数の会社を尊重したことだと言われています。
金融庁に改善ができるかは別にして、どこかが一貫してシステム構築をし直しすることは必要でしょう。
みずほで取引するのは怖いというイメージがなくなるようになってくれればいいなと思います。