先日、10月10日から阪急神戸三宮駅の2番ホームにホーム柵が設置されたようです。
仕事の関係で神戸三宮駅を利用することも多いのですが、時間帯によっては階段近くに人が溢れていることもあり、危険に感じたこともありました。
また、ホーム柵設置による効果としては、事故防止ももちろんですが、自殺の防止という面でも大きな効果があるようです。
これは他の記事で読んだものですが、JR山手線でホーム柵が設置されたことにより、設置前までは70件以上の自殺があったものが0件になったこともあったようです。
また、全国的にもホーム柵が設置された駅の数はどんどん増えており、ホーム柵を設置した駅では1割以下まで自殺を減少させているようです。
日本では少しずつ、自殺・自死というものが社会問題として認識されています。
様々な理由により、精神的・肉体的にも追い詰められている方は多いです。
こういった方々を救う職業としては、社会福祉の関係者であったり、医療関係者、各役者の方々等が浮かぶと思いますが、司法書士、弁護士といった法律家にも大きな役目があります。
現在、自殺を選択する方は、一つの問題により追い詰められているという単純な状態ではないようです。会社での人間関係、自身の経済状況、家庭環境などなど、様々な問題が複合し、追い詰められているのです。
そうすると、こういった方々に寄り添う専門家も多様化する必要があります。
目の前にいる精神的に追い詰められた方々の話を聞くのは、心理カウンセラーの方であったりするでしょう。しかし、聞き出した問題の一つ一つを解決に導いていくのは各専門家です。
例えば、借金が積み重なっての生活苦が一因であれば、司法書士として債務整理という形で問題を解決します。
例えば、相続が契機となり、親族関係が悪化していることが一因であるならば、弁護士と協力しながらトラブルを収めることができます。
こういった問題は、自分1人で解決しようとすればするほど苦しくなってしまいます。
ご自身を追い詰めず、出来るだけ早く、誰かに相談してください。
司法書士は、自殺・自死についても研修等を受けており、実際に東京司法書士会では、「いのちを守る何でも相談会」と銘打ち、毎週月曜日に電話相談を実施しています。
兵庫県司法書士会としても、毎週電話相談を実施しており、無料でアクセスできる相談会の数は少しずつですが増えてきています。
まずは、こういった相談会で悩みを吐き出すだけでもいいので、利用してみてください。
当事務所でも、神戸市内に限らず、電話・メール等での無料相談を実施しております。
そもそも法的な相談ではないかもしれない、こういう方でも結構です。どうぞお気軽にお声掛けください。